市民参加による里山里地保全活動

ネジバナが全区域で咲いていました。ネジバナは2019年からH区の法面に群生していて、2023年には全区の水辺でも見られるようになりました。今年は更に生育地を広げていました。ネジバナはラン科の多年草で万葉集では「根都古草(ねつこぐさ)」の名で詠まれ、百人一首でも「モジズリ」の名で詠まれている古くから親しまれてきた草花です。水辺ではチゴザサ(イネ科、多年草)が可憐な花をつけていました。F区の水域でミズオオバコが復活していました。ガマ、ヒメガマ、フトイなどの増殖で昨年(2024年)は花を付けなかったミズオオバコの花が今年は咲きそうです。水生班の駆除作業のおかげです。大阪府のレッドリスト(準絶滅危惧)のコガマも増えすぎて困っています。(T)

隣接林にササユリが咲いていました。2ヶ所、それぞれ二輪咲いていました。オカトラノオ保護区に、オカトラノオの群落が見られました。保護していた区域外にも広がっていました。周辺のセイタカアワダチソウを除去しました。背の高いヒメジョオン、ドクダミ、セイタカアワダチソウが各地区に繁茂していました。...

ビオトープの薗に3種のアザミが咲き揃いました。 ① ノアザミ(総苞は球形、総苞片は反り返らず粘液を出してべたつく。茎葉にトゲが多い) ② ノハラアザミ(総苞は鐘形で総苞片は反り返る。べたつかない。茎葉にトゲが多い) ③ キツネアザミ(アザミによく似るが葉は柔らかくトゲがない)

林域はコバノミツバツツジのピンク色の花、アオモジの淡黄色の花、ヤマザクラの赤味を帯びた若葉と白い花の競演で彩られていました。萌芽更新されたヤマザクラの花が今年やっと咲きました。林域Aのショウジョウバカマが今年は2個の花をつけました。G区の西側法面にシハイスミレ(葉の裏が紫色、花も紫色)が紫の絨毯を敷き詰めたように群生していました。初めてのことです。A区の水際ではノミノフスマ(在来種)が増えて可憐な白い花をつけていました。全域にスギナが増えて、ツクシがたくさん出ていました。在来種のカンサイタンポポと外来種のセイヨウタンポポが混在しています。(T) 昨年末に始めた各池の堆積泥の除去処置で残っていたE区は重機を投入して3月末に完了し、2018年の初期状態に戻りました。今後、どのように生き物が出現してくるのか、しっかり見つめていきたいと思っています。新たな観察が始まりました。(O)

後期活動2回目(通算5回目)の10日は前回と打って変わっての晴天で暖かく、作業日和となりました。一方、参加者は16名と半減です。 2苑でも草刈りの一方で落ち葉掻きがメインの作業。2苑は急な斜面が多く、つづら折りの遊歩道とその周辺が整備対象です。ブロアーがここでも活躍しました。また、折損の恐れのある1苑の桜1本を伐倒処理しました。...

5日が雨天中止で迎えた7日は予想外の寒さで里山センターの温度計は9時で2℃。前夜の雪が日陰で残っている始末です。おまけに、時折小雪が舞います。そんな中、集まった32名で桜の苑1苑で活動を行いました。...

観察日のビオトープは気温13度で日差しも暖かく、ツクシ、オタマジャクシ、テントウムシ、バッタなどが顔を見せはじめ、小さな春を感じました。アオモジは林域Bでは大木にいっぱいの黄白色の花を付けていました。林域Aでは50~60本のアオモジがあるにもかかわらず、なぜか花は少なかった。昨夏の猛暑と雨不足が花の少ない原因かな。(T) 

風が強く小雪がチラチラと舞って寒い日でしたが、時折差す陽ざしが温かく春が近いことを感じました。1月に水生班の人たちがB,C,D,E,F区の水域に繁茂するガマ類、カンガレイ、ヒシ、フトイなどを除去されたおかげで水面がすっきりとしていました。...

新年おめでとうございます。本年もよろしくお願いします。1月9日、観察スタッフの初活動を行いました。今季初の寒波襲来で朝の気温が1.5℃を記録する中、各班それぞれ元気よく観察開始! 水生グループは、各池の生物調査のあと、E区の土砂除去工事に備えて、大繁茂したガマ群の全除去に汗を流しました。(O)...


さらに表示する