真夏の調査日です。7名のスタッフで観察を行いました。ほかに、このビオトープを調査フィールドにされている大阪府立大学生命環境科学研究科の皆さんもやってこられました。この研究室の平井先生には、我々が活動を始めたころからご指導をいただいており、研究生の皆さんとの交流は活動日の楽しみでもあります。さらに、午後からは、茨木市の「生きもの調査員養成連続講座」の講座生の皆さんが来られ、にぎやかなビオトープ風景が広げられました。
今日のトピックスは、何と言っても「ミズオオバコ」の花です。レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類です。準絶滅危惧の「クロゲンゴロウ」の成体も見つけました! ビオトープ環境は順調に整っているようです。がしかし、残念な出来事がありました。数日前、ビオトープ池に浮いている油を見つけました。周辺に不法投棄された油が流れ込み、その油を浴びたトンボや水草が消えました。今後も、ビオトープに住み始めた小さな生きものたちが、池に溶け込んだ微細油の影響を受けると考えられます。どうか皆さん、生き物の環境保全の大切さへの理解と、ビオトープ育成活動への応援よろしくお願いします。(O)
(上段):カキツバタ(実)、ヒメオトギリ、オトギリソウ (中段):ヒヨドリバナ(蕾)、ヒヨドリジョウゴ、ヤブツルアズキ(花・実) (下段):ミズオオバコ、クロゲンゴロウ、まだ残っている浮遊油 (いずれも左から、8月7日撮影)