ビオトープだより ~秋のおとずれ~2019年10月号

池の平均水温は17℃まで下がりました。いよいよ秋のおとずれを迎えたようです。今日はいつもと違ったビオトープの一日でした。到着早々、真っ青な空を背にして、猛禽類のハイタカが飛んでいきました。クロゲンゴロウがすべての池で繁殖しはじめました。お尻に2つの紋をつけためずらしいクロゲンゴロウを見つけました。透明なギンヤンマのヤゴを見つけました。産卵中のコノシメトンボの卵を確認しました。ミヤマアカネのペアを捕らえ、それぞれの違いを確認しました。草花では、ツリフネソウが最後の花を咲かせていました。自生のヒヨドリバナが定着しました。アサギマダラの飛来が楽しみです。ミズオオバコの定着も確認しました。この水草を千提寺ビオトープのマスコットとして観察を続けることにしました。ほかに、体長1.5ミリの赤い目をしたマルミズムシや何とも言えない表情のナミウズムシに癒された秋晴れの観察日でした。(O)

(上段左より)ハイタカ・クロゲンゴロウ・ギンヤンマ(ヤゴ)・コシメトンボ・ミヤマアカネ(♀)・ミヤマアカネ(♂)・ツリフネソウ・ヒヨドリバナ・ミズオオバコ(実・種子)・マルモミズムシ・ナミウズムシ・観察スタッフ