千提寺ビオトープだより 2020年9月号

大騒ぎした台風10号は、はるか北の方に行ってしまいましたが、南の海から流れ込んだ湿った空気の影響で、強い雨が降ったりやんだりの9月の調査日でした。11名の観察スタッフのほか、今回は、ビオトープに連動する周辺林の整備に22名が集まり、それぞれに分かれて作業を行いました。さらに午後からは、市の生きもの調査員養成連続講座の講座生が調査体験に参加され、大賑わいの一日となりました。植物班は、外来植物のアレチハナガサを初めて確認し、水生班では、春先からその気配を感じていた重点対策外来種のウシガエルを捕獲しました。3年目を迎えたビオトープでは、侵入し始めた外来生物、植物との攻防が重要課題となりました。そんな中、水面に咲くピンクのミズオオバコ、池の上で飛び交うクロスジギンヤンマ、ショウジョウトンボ、ウスバキトンボ、水中では久しぶりに顔を見せたクロゲンゴロウを眺め、豊かなビオトープのひと時を楽しみました。(O)・(Y)

(上段左から)ウシガエル18㎝、クロゲンゴロウ、ミズカマキリ、同定風景、ウシガエル5㎝、ミズオオバコ、ヤブツルアズキ、ウド、イボクサ、オオイヌタデ、コナスビ、コナギ