千提寺ビオトープだより 2020年12月号

令和2年最後の活動日は、冬の季節を忘れてしまう穏やかな一日でした。水生班では、冬を迎えて底土にもぐっているはずのギンヤンマ(ヤゴ)を数匹しか見つけることができず、ヘドロ化し始めた底土の除去計画をたてることにしました。野鳥班は、先月にやって来たコガモを含めて8種の野鳥を確認しました。今月は、植物班のオリジナルコメントを写真と共にお届けしますので、穏やかなビオトープの情景をお受け取りください。今年は、コロナ禍で活動は少なかったですが、市民のみなさんと楽しむ機会がありました。応援ありがとうございました。ちょっと早いですが、良いお年をお迎えください。(O)

 

ビオトープ観察開始3年目にして初めて「アオモジ」の花芽を発見。来春の開花が楽しみです。山側には50~60本のアオモジが自生しているが、今まで開花した個体は見たことがありません。A区ではヒヨドリバナやアカバナがたくさん咲いたので種子がたくさん出来ていました。種子散布でさらに増えてアサギマダラが飛来してくることを期待しています。10月以降も全体的に高温が続いているためタガラシ、キツネアザミ、ニョイスミレなどの春の花が咲いています。同じく春の花のコナスビはここでは年中咲いています。(T)

上段左より:コナスビ(花)、コナスビ(果実)、アカバナ(花)、アカバナ(種子)、ヒヨドリバナ(種子)、ニョイスミレ(種子)、アオモジ(花芽)、ショウジョウバカマ(花芽)、ヒメジソ、タガラシ(花)、ニョイスミレ(花)、オニノゲシ、キツネアザミ(花)、コアジサイ(黄葉)、オカトラノオ(紅葉)、タラノキ(紅葉)