千提寺ビオトープだより ~2022年10月号~

素晴らしい秋晴れの日、素晴らしい出会いがありました。待望のアサギマダラの飛来を確認しました。ビオトープ内で芽生え、増え続けたヒヨドリバナの開花に合わせて、ようやくアサギマダラがやってきました。ヒヨドリバナの蜜には、毒性の強いアルカロイドという物質が含まれており、これを体内に取り込むことによって、鳥などの天敵から身を守り、2000kmを超えるような長距離を移動できるそうです(O)。

 

最大のトピックスは何と言ってもアサギマダラの飛来です。林域Aで4頭が飛来していました。念願叶って今年はヒヨドリバナが増えて、ほぼ全域で花を咲かせていました。サワヒヨドリも増えて花茎を50本ほども立ち上げていました。B区から他の区域にも広がってほしいものです。ミズオオバコの花がC区で1個、F区で9個咲いていました。果実(苞鞘)も確認できました。A区で繁茂していたアカバナが消滅してB区とF区で数本のみ花を付けていました。イネ科のコブナグサ(黄八丈の染料になる)が全域に広がり増えていました。(T)

ヒヨドリバナとアサギマダラ
ヒヨドリバナとアサギマダラ
アキノノゲシ
アキノノゲシ
サワヒヨドリ
サワヒヨドリ
フサフジウツギ
フサフジウツギ

ツリガネニンジン
ツリガネニンジン
ゲンノショウコ
ゲンノショウコ
ヒメジソ
ヒメジソ
サワオトギリ
サワオトギリ

ミズオオバコ花、苞鞘
ミズオオバコ花、苞鞘
リンドウ(つぼみ)
リンドウ(つぼみ)
ヌスビトハギ
ヌスビトハギ
キツネノマゴ
キツネノマゴ

チョウジタデ
チョウジタデ
コマツナギ(実)
コマツナギ(実)
ウド(実)
ウド(実)
アカバナ(花と果実)
アカバナ(花と果実)